健康食品通販サイトの表示速度ランキング – LCPで見る業界トップ50の実力

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2024/06/22

当社が発表した「日本のネット通販サイト表示速度ランキング」が大変好評を博し、多くの読者の皆様から業界別のまとめを求める声をいただきました。その声にお応えし、先日発表した「LUXURYコスメブランド60のサイト表示速度ランキング」に続く業界別ランキングの第二弾として、今回は健康食品通販業界に焦点を当てます。

健康志向の高まりとともに、健康食品通販市場は着実な成長を続けています。しかし、オンラインでの購買体験の質が重要視される現代において、サイトの表示速度は顧客満足度とコンバージョン率に大きな影響を与えます。本記事では、日本の主要健康食品通販サイトの表示速度を分析し、業界の現状と課題を明らかにします。

この業界別ランキングシリーズを通じて、各業界特有の傾向や課題、そして先進的な取り組みを紹介することで、皆様のビジネス戦略立案やサイト改善の参考になれば幸いです。

調査概要

本調査は、日本ネット経済新聞社が2024年4月に発表している「健康食品通販売上高ランキングTOP112」のうち、上位50社を対象に実施しました。各サイトのLCP(Largest Contentful Paint)を2024年6月に測定し、ランキングを作成しています。

LCPは、ページの主要コンテンツが表示されるまでの時間を示す重要な指標です。その詳細な意義や具体的な調査方法については、先に公開した「日本のネット通販サイト表示速度ランキング」の記事をご参照ください。本記事では、健康食品通販業界に特化した分析結果と洞察に焦点を当てています。

この調査を通じて、健康食品通販業界におけるウェブサイトパフォーマンスの現状と、業界特有の傾向を明らかにすることを目指しています。

LCPランキングTOP5の発表

順位 企業名 URL LCP (sec)
1 金氏高麗人参 https://www.kouraininjin.com 1.187
2 ディーエムジェイ https://www.dmjegao.com 1.304
3 わかさ生活 https://www.wakasa.jp 1.339
4 アクシージア https://axxzia.jp 1.39
5 エクスプロージョン https://store.x-plosion.jp 1.422

トップ5の各社は、2秒を大きく下回る優れたLCPスコアを達成しています。これらの企業は、画像の最適化やサーバーレスポンスの改善など、様々な技術的施策を積極的に導入していると考えられます。

健康食品通販業界のLCP傾向分析

調査対象50社のうち、Googleが推奨する2.5秒以内のLCPを達成しているのは33社(66%)でした。これは、EC業界全体と比較するとやや少ない傾向にありますが、母数の違いを考慮すればほぼ同等と言えるでしょう。しかし、まだ改善の余地がある企業も多く存在します。

売上高とLCPの相関関係

興味深いことに、健康食品通販業界では、売上高とLCPの相関関係が他のEC業界と比較して低い傾向が見られました。この理由として、健康食品の主な購入者層が比較的高齢で、ウェブサイトの表示速度に対して寛容である可能性が考えられます。しかし、若年層の取り込みや競争力強化のためには、サイト速度の改善は依然として重要な課題と言えるでしょう。

健康食品通販サイトのLCP改善のポイント

健康食品通販サイトのLCPを改善するためには、以下のポイントに注目することをおすすめします:

  • 商品画像の最適化:高品質を保ちつつファイルサイズを削減
  • モバイルフレンドリーなデザイン:レスポンシブデザインの採用
  • サーバーレスポンスタイムの改善:高性能なホスティングの選択
  • 不要なスクリプトの削除:ページ読み込み時間の短縮

まとめ

健康食品通販業界においても、サイト表示速度の重要性は増しています。LCPの改善は、ユーザー体験の向上だけでなく、検索エンジンでの順位向上にも寄与します。継続的な改善努力が、長期的な競争力につながるでしょう。

全レポートのダウンロード案内

健康食品通販TOP50社の詳細なLCPレポートをご覧になりたい方は、こちらの申し込みページからダウンロードいただけます。業界内での自社サイトの位置づけや、改善のヒントを得るのにお役立てください。

無料速度診断サービスの案内

ギャプライズでは、健康食品通販サイトに特化した無料の速度診断サービスも提供しています。LCPだけでなく、INP(Interaction to Next Paint)など他のコアウェブバイタルも含めた総合的な分析を行います。自社サイトの改善にお役立てください。

サイト表示速度の改善は、顧客満足度の向上と売上増加につながる重要な要素です。本記事を参考に、自社サイトの現状を把握し、継続的な改善に取り組んでいただければ幸いです。

貴社ECサイトにおけるスピード改善のポテンシャルや、業界内でのポジション把握にご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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今本 たかひろ/MarTechLab編集長

料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。

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