サイト表示速度の重要性とは|CVRに効果的な対策とツールを解説

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サイトの表示速度とは、ユーザーがURLにアクセスしてからページが完全に表示されるまでの時間のことです。表示速度が遅いとCVR(コンバージョン率)の低下・直帰率の上昇・検索順位の下落を招くため、Webサイト運営における最重要課題の一つです。Googleも公式ガイドラインで表示速度の重要性を明言しており、2018年にはモバイル検索のランキング要素として正式に採用しています。

本記事では、サイト表示速度が重要な理由、遅い場合のデメリット、計測方法と注意点、重要指標の目安、改善方法7選、おすすめツール3選を網羅的に解説します。

目次

サイトの表示速度が重要な理由

結論:表示速度はCVR・SEO・ユーザー満足度のすべてに直結する、サイト運営の根幹に関わる指標です。

Googleは公式ガイドラインで「表示の速いサイトはユーザーの満足度を高め、ウェブ全体の質を向上させる」と述べています。また2018年には、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用することを発表しました。つまり、表示速度はUX(ユーザー体験)とSEOの双方に影響を与える指標なのです。

表示速度はCVRに直結する

結論:表示速度が1秒遅くなるだけで、CVRは大きく低下します。

Googleが公開したフランスの自動車メーカー・ルノーの検証事例では、LCP(Largest Contentful Paint)の値が悪化するにつれて直帰率が上昇し、CVRが低下することが明らかになりました。この検証では、ページ読み込み時間を1秒未満まで最適化する価値があると結論づけています。

表示速度とCVRの関係をまとめると次のとおりです。

表示速度の状態 ユーザー行動への影響
1秒未満 最適な状態。直帰率が低く、CVRが高い
1秒→3秒に悪化 直帰率が約32%増加
1秒→6秒に悪化 直帰率が約106%増加
1秒→10秒に悪化 直帰率が約123%増加

参照:Google「Find Out How You Stack Up to New Industry Benchmarks for Mobile Page Speed」

EC売上上位企業の80%がLCP「2.5秒以内」をクリア

サイト表示速度はSEOの評価はもちろん、ユーザー体験(CX)において極めて重要な要素です。

実際、弊社ギャプライズが独自に調査した『ECサイト表示速度ランキング』のレポートによると、調査対象となったトップECサイトのうち約80%が、Core Web Vitalsの最重要指標であるLCP(最大コンテンツの描画時間)において「2.5秒以内」という優良基準をクリアしています。

この結果から、業界全体として表示速度改善への取り組みがスタンダードになっていることがわかります。しかし裏を返せば、約2割の企業は「重要性は理解して取り組んでいるものの、技術的な壁や開発リソースの不足により、思うような結果が出せていない」という実態も浮き彫りになっています。また、基準をクリアしている80%の企業であっても、リッチ化するサイトコンテンツに合わせて、終わりのないチューニング作業にリソースを奪われ続けているのが現状です。

だからこそ、エンジニアの工数を逼迫させることなく、根本的に表示速度を改善するアプローチが今求められているのです。

サイトの表示速度が遅いことで生じる3つのデメリット

結論:表示速度が遅いと、検索順位の低下・直帰率の上昇・CVRの低下という3つのデメリットが連鎖的に発生します。

デメリット1:検索順位の低下

GoogleはUX(ユーザーエクスペリエンス)を重視しており、表示速度が遅いサイトは検索エンジンから低い評価を受けます。表示順位が下がれば、ユーザーがサイトに訪問する機会が減少し、流入数に直接的な悪影響を及ぼします。

特にモバイル検索が増加している昨今、スマートフォンでの表示速度がSEOに与える影響は無視できません。

デメリット2:直帰率や離脱率の上昇

Googleの調査によると、ページの表示速度が1秒から3秒に遅くなるだけで直帰率は約32%増加します。6秒で約106%、10秒で約123%の増加と報告されています。ボタンを押してもページが表示されない場合、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。

デメリット3:CVRの低下

直帰率・離脱率の上昇は、そのままCVR低下につながります。高品質なサイトを構築していても、表示速度が遅ければユーザーはコンバージョンに至る前に競合サイトへ流れてしまいます。逆に言えば、表示速度を担保すれば滞在時間が延び、サイト内回遊が促進されてCVR向上につながります。

サイト表示速度の計測方法3選

結論:無料で使える定番ツールは、PageSpeed Insights・Lighthouse・Chromeデベロッパーツールの3つです。

ツール名 特徴 費用 難易度
PageSpeed Insights Googleが提供する最もポピュラーな計測ツール。URLを入力するだけで評価とアドバイスが得られる 無料 初心者向け
Lighthouse Google Chromeの拡張機能。5項目で総合的にサイトを評価 無料 初心者〜中級者向け
Chromeデベロッパーツール Chrome標準のサイト開発者用ツール。ダウンロード不要 無料 中級者向け

PageSpeed Insightsの使い方

PageSpeed Insights(PSI)はGoogleが提供する最もポピュラーな表示速度計測ツールです。使い方は2ステップで完了します。

    1. PageSpeed Insightsにアクセスし、検索窓に測定したいWebページのURLを入力して「分析」をクリック
    2. 数秒後に表示される測定結果(デスクトップ版・モバイル版の両方)を確認

スコアの目安は次のとおりです。

スコア 評価
0〜49 要改善(全体から見て遅い)
50〜89 標準的
90〜100 良好(全体から見て速い)

「実際のユーザーの環境で評価する」項目では過去28日間のフィールドデータが、「パフォーマンスの問題を診断する」項目ではシミュレーション環境のラボデータが表示されます。

Lighthouseの使い方

LighthouseはGoogle Chromeの拡張機能で、サイトスピードを含む5項目の総合評価が可能です。

    1. Chromeウェブストアから「Lighthouse」を検索し、拡張機能を追加
    2. 分析したいサイトを表示し、ブラウザ右上のLighthouseアイコン(オレンジ色の灯台)をクリック
    3. 「Generate report」をクリックして分析を開始

評価される5項目はPerformance、Accessibility、Best Practice、SEO、Progressive Web App(PWA)です。PageSpeed InsightsはLighthouseを内部で使用しているため、スコアの目安は同一です。

Chromeデベロッパーツールの使い方

Chromeデベロッパーツールはダウンロード不要で、ブラウザ上ですぐに計測できます。

    1. Chromeで対象サイトにアクセスし、「F12」キー(Mac:command + option + i)でデベロッパーツールを起動
    2. 「ネットワーク」タブを選択し、ページを再読み込み(Windows:Ctrl + R / Mac:command + R)
    3. 下部の「終了」の数値がページ完全表示までの時間

サイトの表示速度を計測する際の4つの注意点

注意点1:ネットワーク環境によって変わる

ユーザーのインターネット回線速度や通信障害によってページの読み込みスピードは変動します。改善策を実行しても計測結果が変化する場合があるため、サイトの表示速度はさまざまな環境の変化に影響を受けて変動するものと理解しておきましょう。

注意点2:パソコンとモバイルによって変わる

デスクトップとモバイルでは表示速度が異なります。パソコンでは高速でもモバイルでは遅い、あるいはその逆のケースもあります。必ず両方の環境で計測し、それぞれに必要な対策を検討しましょう。

注意点3:ページによって変わる

各ページの画像量やコンテンツ量が異なるため、ページごとに表示速度は変わります。トップページだけが高速でも、遷移先のページが遅ければコンバージョン前にユーザーが離脱する原因になります。主要なページすべてのスピードを確認しましょう。

注意点4:改善してもリアルタイムでは更新されない

PageSpeed Insightsなどのフィールドデータは過去28〜30日間のデータに基づいて計測されるため、改善を行ってもスコアにすぐ反映されません。改善後の再計測は1週間程度を目安に行いましょう。

サイト表示速度の重要指標と目安

結論:まず押さえるべき指標はTTFB・FCP・LCPの3つです。それぞれの目安値を下回ることを目指しましょう。

指標 正式名称 意味 目安(良好)
TTFB Time To First Byte ブラウザがサーバーから最初の1バイトを受信するまでの時間 0.8秒以下
FCP First Contentful Paint ページ読み込み開始から最初のコンテンツが表示されるまでの時間 1.8秒以下
LCP Largest Contentful Paint ページ内で最も大きいコンテンツの読み込み完了時間 2.5秒以下

表示速度をこの3つの指標に分解し、それぞれに対策を講じることで、効率的な改善が可能になります。すべてを一度に改善しようとせず、優先順位をつけて取り組むことが重要です。

サイトの表示速度を改善する方法7選

結論:画像の最適化、Webフォントの見直し、不要プラグインの削除など、できるものから段階的に取り組みましょう。

改善方法1:画像の最適化

画像のサイズと容量は表示速度に大きく影響します。Webサイトに適したサイズに調整し、画像を圧縮しましょう。Googleが開発した次世代フォーマットWebP(ウェッピー)に変換すると、画質を維持したまま大幅にファイルサイズを軽量化できます。

改善方法2:Webフォントの見直し

Google FontsやAdobe Fontsなどのwebフォントは、多用するとデータ容量とリクエスト数が増加し、表示速度低下の原因になります。特に日本語Webフォントは漢字の数が多いため容量が大きくなりがちです。使用フォントを厳選する「サブセット化」や、日本語Webフォント自体の使用を見直すことが有効です。

改善方法3:不要なプラグインの削除

WordPressなどのCMSでは、プラグインの過剰な使用が表示速度低下の原因になります。使用していないプラグインは無効化・削除し、表示速度に影響を与えているプラグインは代替手段を検討しましょう。

改善方法4:ソースコードの最適化

HTML・JavaScript・CSSの不要な改行やコメントアウトを削除することで、ファイルサイズを軽減できます。コードの判別が難しい場合は、ソースコード圧縮ツールやWordPressの圧縮プラグインを活用しましょう。

改善方法5:キャッシュの利用

キャッシュを設定すると、ユーザーが同じサイトに再訪問した際に再読み込みを省略でき、表示時間が短縮されます。容量の大きい画像があるページやリピーターが多いサイトで特に効果的です。ただし、更新頻度の高いページではキャッシュ期間の適切な設定が必要です。

改善方法6:サーバーの見直し

サーバーのスペックが低い場合、レスポンス速度が表示速度のボトルネックになります。共有レンタルサーバーの場合はプランのアップグレードや専用サーバーへの切り替えを検討しましょう。ただし、サーバー変更は不具合のリスクがあるため、エンジニアと慎重に進める必要があります。

改善方法7:専門家に相談する

上記の方法を試しても改善しない場合や、社内にノウハウが不足している場合は、外部の専門家への相談が有効です。コンサルティング会社は最新の知識を持っており、表示速度の改善だけでなく、KPI設定から総合的なアドバイスを提案してくれます。

サイトの表示速度改善におすすめのツール3選

結論:Speed Kit・Edgemesh・SpeedSizeの3つが代表的な表示速度改善ツールです。それぞれ特徴が異なるため、自社の課題に合ったものを選びましょう。

 

ツール名 主な特徴 強み 導入の手軽さ
Speed Kit 世界10,000以上のサイトで稼働するスピード改善ツール 世界最速のキャッシュ技術と画像最適化。統計的ABテストで効果検証が可能 タグ一行で導入
Edgemesh EC特化型のオールインワン高速化ツール Shopify特化型「Edgemesh Server」とすべてのECサイト対応の「Edgemesh Client」を提供 1行のコード追加またはプラグイン有効化
SpeedSize AIによる画像・動画自動最適化プラットフォーム AIが品質を維持しながら最小ファイルサイズに自動変換。Magento、Shopify、WordPress対応 プラグイン導入

Speed Kit

 

Speed Kitは世界10,000以上のWebサイトで稼働する表示速度改善ツールです。世界最速レベルのキャッシュ技術と画像最適化を提供し、統計的なABテストで改善効果を数値で検証できるのが特徴です。タグ一行で導入可能なため、短期間で高速化を実現できます。

Edgemesh

EdgemeshはEC(電子商取引)サイトに特化したオールインワンの高速化ツールです。Shopifyに特化した「Edgemesh Server」と、すべてのECサイトに対応する「Edgemesh Client」の2種類を提供。1行のコード追加またはプラグインの有効化だけでサイトの表示速度を改善します。

SpeedSize

SpeedSizeはAIがWebサイト上の画像と動画を自動的に最適化するプラットフォームです。撮影時の画質を細部まで保持しながら、最小のファイルサイズで高速読み込みを実現します。Magento、Shopify、WordPress/WooCommerce向けのプラグインを提供し、さまざまなデバイスに対応しています。

よくある質問(FAQ)

Q. サイトの表示速度は何秒以内が理想ですか?

Googleの事例では、ページ読み込み時間を1秒未満に最適化することに価値があると示されています。Core Web VitalsのLCPの目安としては2.5秒以下が「良好」とされています。

Q. サイトの表示速度を無料で計測する方法は?

Googleが提供するPageSpeed Insightsが最も手軽です。URLを入力するだけでデスクトップ・モバイル両方のスコアと改善提案が表示されます。そのほか、Chrome拡張機能のLighthouseやChromeデベロッパーツールでも無料で計測できます。

Q. 表示速度の改善でCVRはどのくらい上がりますか?

改善幅はサイトの状態によって異なりますが、Googleが公開したルノーの事例ではLCPの改善により直帰率の低下とCVRの向上が確認されています。一般的に、表示速度が1秒から3秒に遅くなると直帰率は約32%増加するとされており、この分のユーザーを引き止められれば相応のCVR改善が期待できます。

Q. PageSpeed Insightsのスコアが改善後すぐに反映されないのはなぜですか?

PageSpeed Insightsのフィールドデータ(実際のユーザー環境での計測データ)は、過去28〜30日間の集計データに基づいています。そのため、改善を行っても即座にはスコアに反映されません。再計測は改善後1週間程度を目安に行いましょう。

Q. 表示速度はSEOにどのくらい影響しますか?

Googleは2018年にモバイル検索のランキング要素としてページ速度を採用しました。また、Core Web Vitals(LCP・FID・CLS)もランキングシグナルの一つです。表示速度が極端に遅いサイトは検索順位で不利になるため、SEO対策として表示速度の改善は不可欠です。

まとめ:表示速度の改善はCVR向上とSEO対策の両方に効く必須施策

サイトの表示速度が遅いと、直帰率の上昇・CVRの低下・検索順位の下落という三重の悪影響が発生します。改善の優先順位としては、まずPageSpeed Insightsなどで現状を計測し、TTFB・FCP・LCPの各指標を確認。その上で画像の最適化やキャッシュの活用など、効果の大きい施策から順に取り組みましょう。

効率的かつ迅速に効果を出したい場合は、Speed Kit・Edgemesh・SpeedSizeなどの専用ツールの活用が有効です。タグ一行やプラグイン導入で始められるものも多く、技術的なハードルが低い点も魅力です。

今回ご紹介したツールについてより詳しく知りたい、自社に最適なツールがどれかを検討したい企業様は、ぜひこちらからギャプライズにご相談ください。
課題の洗い出しからツールの導入まで一気通貫でサポートいたします。

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今本 たかひろ/MarTechLab編集長

料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。

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