Wingify社がAI搭載「VWO Copilot」を発表 – CROプロセスを自動化し最適化を加速

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本記事はWingify社の公式情報を、同社の許可を得て翻訳・編集し公開しています。

Webサイト改善の新たなステージへ

Webサイト最適化ツール「VWO」を提供するWingify社が、AI機能を搭載した新サービス「VWO Copilot」を発表しました。このサービスは、Webサイトの改善活動(CRO:Conversion Rate Optimization)における様々な業務を自動化し、効率化することを目指しています。

多くの企業がWebサイトの改善に取り組んでいますが、ユーザー行動の分析やA/Bテストの実施には、専門的な知識と多くの時間が必要でした。VWO Copilotは、このような課題に対してAIを活用することで、マーケティング担当者の業務効率を大幅に向上させることが期待されています。

新たに搭載される主な機能は以下の5つです。

1.Copilot for heatmap analysis(ヒートマップ分析 Copilot)

まず、ヒートマップ分析では、ユーザーのクリックやスクロール、マウスの動きを包括的に分析し、改善点を提案します。例えば、Eコマースサイトの商品詳細ページで「カートに入れる」ボタンの配置が最適でないことを検出し、より効果的な位置への移動を提案するといったことが可能です。

2.Copilot for session recording(s) analysis(セッション録画分析 Copilot)

次に、セッション録画分析では、多数のユーザーセッションを一括で分析し、共通する行動パターンや離脱につながる要因を特定します。従来は1つ1つのセッションを確認する必要がありましたが、AIが重要なポイントを自動的に抽出することで、分析時間を大幅に削減できます。

3.Copilot for Visual Editor(ビジュアルエディター Copilot)

3つ目のビジュアルエディターでは、「ボタンの色を青に変更して、文字を大きくしてほしい」といった自然な言葉での指示に基づいて、デザインの変更を自動的に行います。コーディングの知識がなくても、複数のデザインバリエーションを簡単に作成できる点が特徴です。

4.Copilot for page selection in campaigns(キャンペーンページ選択 Copilot)

4つ目のキャンペーンページ選択は、大規模なWebサイトで特に威力を発揮します。例えば、「すべての商品詳細ページを対象にしたい」という要望に対して、URLのパターンを自動的に検出し、該当するページを一括で設定することができます。

5.Copilot for segment generation(セグメント生成 Copilot)

最後のセグメント生成では、「スマートフォンから商品を閲覧し、カートに商品を入れたが購入に至らなかった東京在住のユーザー」といった複雑な条件のセグメントも、自然な言葉で指定するだけで作成できます。

期待される効果と運用メリット

これらの機能により、Webサイトの改善サイクルを大幅に加速できることが期待されます。従来は分析や設定に多くの時間を要していた作業が自動化され、マーケティング担当者はより戦略的な業務に注力できるようになります。また、AIによる一貫した分析と提案により、改善の精度も向上します。

データプライバシーの考え方

VWO Copilotの利用に際してのデータの安全性について、ユーザーのプライバシーを最優先に考えて設計されています。Copilotでのやり取りに使用されたデータはいかなる公開モデルのトレーニングにも使用されることはありません。さらに、VWOは個人を特定できる情報(PII)を一切保存しない方針を採用しています。

サービス提供状況と今後の展開

VWO Copilotは現在、growth、pro、およびenterpriseプランのユーザーに先行提供されています。VWO Copilotは今後のアップデートで、収益化可能なオーディエンスセグメントの発見や、業界特化型の指標生成、複数ツールにまたがるユーザー行動の統合分析、さらにはエンゲージメントとコンバージョンを最適化するための将来的なユーザーインタラクションの予測など、CROのさらなる強化を図っていく予定です。

まずはお気軽にご相談ください

導入をご検討の際は、日本国内の担当窓口であるギャプライズまでお気軽にお問い合わせください。デモの実施や、貴社の課題に応じた活用方法のご提案も承っております。

[VWOについて] 

VWOは2010年にインドにあるWingify社がリリースしたサービスで、Domino’s、HBO、eBay、Disneyなど2500以上のブランドに提供されています。

VWOは、訪問者の行動に関するインサイト、プランニング、A/Bテスト機能などを同環境内で提供できるプラットフォームで、企業がカスタマージャーニー全体にコンバージョン率向上できるよう支援します。

90カ国以上のコンバージョン最適化の専門家がVWOを信頼し、自社の製品やアプリ内でABテストを実施しています。

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今本 たかひろ/MarTechLab編集長

料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。

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