バレンタインで注目された海外UGCマーケティング10選
明日2月14日はカップルで盛り上がりを見せるバレンタインデー。
日本では収益を上げるビジネスチャンスとなっており、各社バレンタイン施策を強化しています。
海外でも注目度は高く、UGC(User Genarated Content=ユーザー生成コンテンツ)を活用した数々のバレンタインデーマーケティングキャンペーンが注目されています。
本記事では、「10 Best Valentine’s Day Marketing Campaigns」で掲載されていた、各社のバレンタインデーUGCマーケティング施策をご紹介します。
1.バレンタインデーUGCマーケティング10選
Tiffany & Co:インスタ投稿にステッカーを貼って愛を拡散
ティファニーは2018年のUGCマーケティングキャンペーンとして「ティファニータトゥーショップ」を行いました。
このサイト上では、Instagram投稿に貼り付けできるタトゥー風なステッカーの選択・カスタマイズが可能です。
ユーザーは自身の投稿にステッカーをタトゥーのように貼り付け、#BelieveInLoveのハッシュタグを付けてシェア。
ティファニー側がブランド色の強い顧客写真を多く集められるだけでなく、顧客側もブランドに対して能動的に関わり双方向的な体験ができるという効果があります。
The Body Shop:キスコンテストでバレンタインデーをお祝い
コスメブランドのThe Body Shopは、Instagramで友達への投げキスの写真を送りバレンタインデーを祝う、#SendingAKissコンテストを開催しました。
投げキス投稿をしたフォロワーの中から選ばれた各国の優勝者には、“Galentine’s”(2月13日に彼氏を忘れて女友達同士で楽しむバレンタイン)をお祝いして、最新のフルーツの香りのリップクリームのギフトパックが贈られます。
キャンペーンと合わせてタイミングよく新商品を発表したことで、ロイヤルカスタマーの平均注文額が上がることが期待できます。
また、ユーザーの投げキス投稿には相手の友達がタグ付けされることも多く、自社のリソースを抑えて、新たな顧客にリーチ可能です。
Dunkin’ Donuts:Dunkin’流で顧客の心を掴む
Dunkin’ Donutsは素晴らしいUGCマーケティングキャンペーンの評判を着実に作り上げてきました。
バレンタインデーでは、「Dunkin’愛」Instagramコンテストの開催やFacebookのライブストリーミング、Snapchatでの店舗の位置情報のジオフィルター作成でリーチ拡大しています。
このようなオムニチャネル戦略により、UGCの効果を多様なチャネル上で発揮することができます。
eHarmony:バレンタインデーの基本に立ち返る
オンラインマッチングプラットフォームのeHarmonyにとって、バレンタインシーズンは大きな収益増加のチャンスです。
eHarmonyオーストラリアは、「バレンタインデーはどんな日?」と子供たちに質問した、かわいらしい動画を撮影しました。動画の中で、子供たちは「良質な時間を最も大切な人と過ごす」というバレンタインデーの核心をついています。
ユーザーはサイト上で、子供たちが書いたバレンタインデーカードを好みの相手に送ることができます。
Nina Ricci:彼氏よりも大事な親友!
ラグジュアリーブランドNina Ricciは全く新しい戦略をとっています。
デート相手を探すストレスからの解放・女性同士でのバレンタインに注目し、#MyBestValentineキャンペーンを実施しました。
親友とお気に入りの香水とのの写真や動画をユーザーから集め、ブランドのソーシャルメディアで紹介しました。
MeUndies:カップルでお揃いフォトキャンペーン
下着ブランドのMeUndiesはInstagramキャンペーンを開始し、#MatchMeUndiesのハッシュタグき付きで、カップルでブランドの下着を着た写真の投稿を呼びかけました。
キャンペーン参加には、MeUndiesの製品が必要なため、顧客の購買意欲を高め、印象的なUGCを生み出します。
Vermont Teddy Bear Company:顧客のトレンドに乗っかる
Vermont Teddy Bearはポップカルチャーの旬のトレンドに注目し、競合と差別化しました。
50 Shades of Grey(恋愛映画)の人気から、Anastasia Steele(登場人物)風メイクや50 Shades of Greyなど様々トレンドが生まれました。
中でも、バレンタインデー限定で発売された、Grey(登場人物)のテディーベアは話題となりました。
T-Mobile:“お別れレター”で競合から乗り換えさせる?
T-Mobileはユーザーに対して現在契約中の携帯電話会社に向けて“お別れレター”を書くことを呼びかけました。
ユーザーは専用ページから携帯電話会社名や文体などを選択、名前を記入した後、プリントアウトやSNSでのシェアが可能に(ユーザー自身が送らない限り、実際にレターが宛先の携帯電話会社に送られることはありません...)。
このレターには、他社からT-Mobileへの乗り換え理由も含まれることから、リアルなフィードバックを自社サービスに生かすことができます。
Gun Oil:インクルージョンを訴える感動的な動画広告
動画を通じて、バレンタインデーに、属性によって排除するのではなく、個性を認め合い受け入れることを訴えています。
恋人がいようがいまいが、誰しもが他人を愛する気持ちを持っているということを気付かせてくれます。
Google:検索バーと検索ワードだけで伝える物語
Google検索バーと検索ワードだけで、ロマンチックな物語を伝える動画を仕上げました。
ユーザーの感情に訴えることができるため、物語を伝えるようなバレンタインキャンペーンを効果的です。
2.まとめ
いかがでしたでしょうか?
イベントに合わせて、友人・家族・その他の大事な人に焦点を当てたキャンペーンを打つことは、新たなUGC創出に効果的な施策です。
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※本記事は、「10 Best Customer-Inspired Valenteine’s Day Marketing Campaigns | Yotpo」の翻訳・加筆しています。

MarTechLab編集部
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