【ABTasty】AI時代におけるマーケティングチームの拡張戦略:リソース不足を解消し、成果を最大化する方法
注:本記事は、ギャプライズのパートナーであるABTasty社の公式ブログ記事「How Marketing Teams Can Scale With AI」を元に、
ギャプライズが翻訳・編集し公開しています。
目次
はじめに:マーケターに求められる「拡張(スケール)」への圧力
「より少ないリソースで、より多くの成果を」 日本のマーケターの皆様も、昨今この言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。
デジタルマーケティングの世界において、AI(人工知能)は今や単なるトレンドワードではなく、現場に地殻変動をもたらす実用的なツールとなっています。特にABテストやWebサイトの最適化(CRO)の分野では、膨大なデータを高速で処理し、人間が見逃してしまうようなパターンを発見する能力において、AIは圧倒的な力を発揮します。
本記事では、ABTasty社が公開した記事を元に、マーケティングチームがAIを活用していかにしてチームの能力を拡張(スケール)させ、推測に頼らないデータドリブンな意思決定を実現できるかについて解説します。
AIエージェントがもたらす「チームの拡張」
ABテストや実験プログラムの運用において、ボトルネックになりがちなのが「人的リソース」と「時間」です。テストのアイデア出し、設計、実装、そして結果の分析――これらすべてを手作業で行うには限界があります。
ここで「AIエージェント」の出番です。 AIをチームの一員として迎え入れることで、これらのプロセスの多くを数クリックで完結させることが可能になります。これは単なる時短ではなく、「人間には不可能な規模でのテスト実行」を可能にすることを意味します。
ABTasty社のデータによると、同社のAIエージェント「Evi」を活用しているブランドは、以下のような劇的な変化を経験しています。
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- キャンペーン作成数が33%増加
- キャンペーン・ローンチ数が53%増加
- 実験スピードが73%向上

具体的なAI活用シーン:アイデア出しから分析まで
では、具体的にどのような場面でAIがマーケティングチームをサポートできるのでしょうか。ABTastyのAIエージェント「Evi」の機能を例に、そのプロセスを見ていきましょう。

Evi Ideas:データに基づいたアイデア生成
「次に何をテストすべきか?」 多くのマーケターが直面するこの悩みに対し、Evi Ideas はWebサイトの現状ページをスキャンし、実際のハードデータに基づいた新しいテストアイデアを生成します。感覚的な思いつきではなく、インパクトが見込めるロードマップをAIが提案してくれるため、企画段階での停滞を防ぎます。
Evi Hypothesize:仮説の精度を高める
「テストの仮説がうまく言語化できない…」 実験を成功させる鍵は強力な仮説にありますが、これを一から作るのは骨の折れる作業です。Evi Hypothesize は、不可欠な要素を網羅した自動チェックリストを使用し、頭の中にある曖昧なアイデアを、明確な目的を持ったシャープで構造化された「仮説」へと整理・昇華させます。
Evi Content:開発待ち時間をゼロに
「アイデアはあるのに、開発リソースがなくて実装できない」 これは日本企業でも最も頻繁に聞かれる課題です。Evi Content を使えば、コーディングスキルは不要です。テキストプロンプトで指示を出すだけで、AIがコンセプトを瞬時に構築可能な実験パターンへと変換します。開発チームのスケジュールを待つことなく、マーケター主導で施策を市場に投入できます。
Evi Analysis:分析結果を「言葉」で理解する
「カラフルなグラフを眺めていても、結局何が起きたのか分からない」 分析業務に時間を取られすぎていませんか? Evi Analysis はキャンペーンデータを分析し、単なる数字ではなく「明確で実用的なインサイト」を提示します。「どのバリエーションが勝ったのか」「なぜそのパターンがトランザクションを促進したのか」をAIが解説してくれるため、迷いなく次のアクションへ進むことができます。
Evi Feedback:顧客の声(NPS/CSAT)を即座に傾向分析
「フィードバックが多すぎて処理しきれない」 NPS(ネットプロモータースコア)やCSAT(顧客満足度)調査で集まった膨大なコメントを読み解くのは重労働です。Evi Feedback は、レポート内で顧客の回答を直接分析し、主要なテーマや感情(センチメント)のトレンドを素早く特定します。顧客の声に溺れることなく、そこから重要な改善のヒントを効率的に抽出できます。
Evi Explore:収益インパクトを事前に予測
「このテストは本当に売上につながるのか?」 従来、CVR(コンバージョン率)やAOV(平均注文額)といった指標だけでは、最終的なビジネスインパクトが見えにくいことがありました。Evi Explore は、特許取得済みの独自指標「RevenueIQ」を活用し、テスト開始前に「そのテストがどれだけの価値を生むか」を可視化します。実際の収益予測に基づいて、より速く、より収益性の高い意思決定が可能になります。
「推測」から「確信」へ:AIと人間の協業
AI活用における最大のメリットは、すべての意思決定から「推測(Guesswork)」を排除できる点にあります。
アイデアの生成から結果のレポートに至るまで、すべてが実際の訪問者のトレンドやデータに基づいています。また、AIによる収益予測(RevenueIQなどの技術)を活用すれば、コンバージョン率や平均注文額(AOV)といった従来の指標だけでなく、「このテストが実際にどれだけの収益インパクトをもたらすか」を事前に予測し、自信を持って意思決定を行うことができます。
セキュリティと信頼性
AI導入において懸念されるのがデータのセキュリティですが、エンタープライズレベルのソリューション(ABTastyなど)では、以下の点が徹底されています。
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- 独自の学習データ: 汎用的なモデルではなく、実験やCROに特化した独自のデータでトレーニングされているため、精度の高い回答が得られます。
- プライバシーの保護: 入力されたプロンプトやスクリーンショットは外部に漏れることなく、企業の管理下で安全に処理されます。
まとめ:AIはマーケターを「置き換える」のではなく「エンパワー」する
AIの導入は、マーケターの仕事を奪うものではありません。むしろ、反復的な作業や複雑なデータ処理をAIに任せることで、マーケターはより高次の戦略立案やクリエイティブな業務に集中できるようになります。
リソースが限られた日本のマーケティングチームにとって、AIは「チームを拡張する」ための最強のパートナーとなり得ます。まずは、現在のABテストやサイト改善のプロセスの一部にAIを取り入れ、そのスピードと精度の違いを体感してみてはいかがでしょうか。
ABTastyやAIを活用したサイト改善にご興味をお持ちの方へ
ギャプライズでは、ABTastyをはじめとする最新のMarTechツールの導入・運用支援を行っています。 「リソースが足りずABテストが進まない」「AIを活用してサイト改善のスピードを上げたい」という課題をお持ちの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
[お問い合わせはこちら]
https://abtasty.gaprise.jp/
今本 たかひろ/MarTechLab編集長
料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。
