【LP改善事例】2週間でCVR3倍を実現したヒートマップ分析による高速LPOの全工程

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本記事では、約2週間で広告ランディングページ(LP)のCVRを約3倍に引き上げた改善プロセスを解説します。

※本記事は2020年の施策公開当時の内容をベースにしています。現在、対象LPの公開は終了しておりますが、当時の「データに基づいた意思決定」の手法は現在のLPO(ランディングページ最適化)においても有効であるため、ナレッジとして再構成して公開しています。

自社マーケティングの事例として、2週間で3ヶ所以上の改修サイクルを実施しました。

なぜこれほどの高速改善が必要だったのか。自信満々で始めた新規施策の広告CPAが開始直後に10万円を超え、施策ストップの危機に直面したからです。

同じような悩みを持つマーケティング担当者の方にとって、本事例がLPOのヒントになれば幸いです。

1.一ヶ月半のCVR推移と戦略的なLP改善方針の策定

サマリー

先ほど2週間で改善とお伝えしましたが、一瞬の成果ではなく、広告流入とセットでCVRを安定させていく必要があるため、取り組みとしては約1ヶ月の内容をご紹介します。

10/11-10/17 最初の配信期間
10/18-10/31 高速改善期【CVR1.04%→CVR3.54%
11/01-11/14 広告とセットで継続改善CVR3.24%

期間 施策フェーズ CVR 状況・取り組みの概要
10/11-10/17 初期配信期 1.04% 新規施策の開始。CPAが高騰し改善が急務となった期間。
10/18 – 10/31 高速改善期 3.54% ヒートマップ分析に基づき、FVやCTAを3回以上集中改修。
11/01 – 11/14 継続安定期 3.24% 広告バナーとLPの連動性を強化。CVRを高い水準で維持。

 

CVRが約3倍になるまでの1ヶ月半のCVR推移

改善ページと集客方法

今回改善した広告ランディングページは下記です。

改善対象LP:https://contentsquare.gaprise.jp/cs-live-free (※現在は公開終了)
集客方法:Facebook広告
CVポイント:無料版トライアル申込

主な改善方針

短期間で成果を出すため、改善ポイントを以下の3点に絞り込みました。

スマホファーストでの最適化

Facebook広告経由の流入の8割がスマートフォンであったため、すべての分析・改修をスマホ版に集中させました。

ファーストビュー(FV)の徹底分析

検索意図が顕在化していないSNS広告では、FVでの離脱が致命的です。Contentsquareのヒートマップ機能を活用し、ユーザーの挙動を詳細に可視化しました。

広告バナーとの一貫性(メッセージ一致)

どのバナー訴求が効果的かを検証し、その結果をLPのメッセージに即座に反映させました。

2.【課題1】ヒートマップで判明した「CTAボタンのクリック率」の低さと改善策

最初の課題は、ファーストビュー(FV)において「そもそもCTAボタンがクリックされていない」ことでした。

Contentsquare(コンテンツスクエア)のゾーニング機能(ヒートマップ)で分析したところ、FVにあるCTAボタンのクリック率はわずか1.05%。100人来訪して1人しか反応していない状態でした。ファーストビューにおけるユーザー行動のヒートマップ分析と、改修前のベースラインとなるCTAクリック率(1.05%)の測定データ。

流入の入り口となる広告バナーは2パターン配信しており、メインキャッチが「無料で使える高性能ヒートマップ」である方がクリック率1.30%と高く、コンバージョンも獲得していました。

バナー訴求 CTR CV有無
①無料で使える超高性能ヒートマップ 1.30% CVあり
②ヒートマップでROIも可視化 1.03% CVなし

広告クリエイティブの比較(無料で使える超高性能ヒートマップ vs ヒートマップでROIも可視化)

課題1の仮説

メッセージの不一致:広告バナー「無料で使える高性能ヒートマップ」とLPの訴求にギャップがある。
心理的ハードル:CTAボタンの文言「今すぐ無料版問い合わせ」は、ユーザーにとって心理的ハードルが高く、コンバージョンの妨げになっている可能性がある。
視認性の課題:CTAの位置が、画面解像度などの閲覧環境によって見づらい位置にあるのではないか。

改善内容

・LPのメインコピーをバナーに合わせて「無料で使える高性能ヒートマップ」に変更。
・CTAボタンの文言を「無料版を使ってみる」へ変更。
・上記反映の中でファーストビューのCTAボタンまでの高さを短縮

項目 改善前(課題・仮説) 改善内容
LPメインコピー バナー「無料で使える高性能ヒートマップ」との訴求にギャップがある。 バナーに合わせて「無料で使える高性能ヒートマップ」に変更。
CTAボタン文言 「今すぐ無料版問い合わせ」は心理的ハードルが高いのではないか。 「無料版を使ってみる」に変更。
CTA位置 CTAの位置が、環境によっては見づらい位置にあるのではないか。 メインキャッチエリアの高さを調整、CTAの位置を上げる。

結果

・CTAボタンクリック率が1.05%→3.97%

バナーからLP、そしてCTAボタンに至るまでの「文脈の一貫性」を担保し、ユーザーの心理的ハードルを減らしたことにより、ボタンクリック率は1.05%から3.97%へと大幅に向上(約3.8倍)しました。文言の微調整が、CVR改善に極めて有効であることを示す結果となりました。ファーストビューのヒートマップ分析結果と、CTA配置・文言改修前後のクリック率(CTR)比較グラフ。改修前のCTR 1.05%から改修後は3.97%へと約3.8倍に改善した実績を示すデータ

3.【課題2】「ユーザーを悩ませている?」CTAクリックまでの平均133秒の停滞に対するアプローチ

Contentsquareのヒートマップで「CTAボタンをクリックするまでの平均時間」を分析すると、CTAボタンを押すまで平均133秒(2分13秒)と、時間を要していることが判明しました。ファーストビューにおけるユーザー行動のヒートマップ分析と、改修前のベースラインとなるCTAクリックまでかかった時間133秒の測定データ。

一方で、ページの読了度を示す「スクロール率」を掛け合わせて分析したところ、ユーザーの50%以上(半分以上)が詳細説明コンテンツまで到達していないことが分かりました。LPの読了度を示すスクロール率の分析データ。ユーザーの50%以上が詳細説明コンテンツまで到達せずに離脱・停滞している課題を可視化した現状分析図

このデータから、ユーザーは「じっくり読んで悩んでいる」のではなく、「何ができるツールなのか理解できず、ページ内を迷走している(あるいは離脱寸前である)」というギャップが浮き彫りになりました。

課題2の仮説

認知・イメージの不足: そもそも「ヒートマップで何ができるのか」が直感的にイメージできていない、または伝わっていない。
興味喚起の不足: 詳細な説明を最後まで読み進めるための、初期段階でのフック(興味喚起)が弱い。

改善内容

FV直後に「このツールで分析できること」を簡潔に箇条書きで提示。「使ってみたい」と思わせる導線を強化しました。
ファーストビュー(FV)直後の改修後レイアウト画面。ツールで分析できることを簡潔に箇条書きで提示し、ユーザーに「使ってみたい」と思わせるコンバージョン導線を強化したUI改善のイメージ。

結果

CTAボタンクリックまでの時間が、平均133秒(2分13秒)→平均15.4秒へ改善

CTAボタンクリックまでにかかった平均時間の改修前後比較ヒートマップ。改修前の平均133秒(ユーザーの迷い・停滞)から、改修後は平均15.4秒へと大幅に短縮し、意思決定の高速化を実現した実績データ。

ユーザーがページを深く読み進める前に、FV直後という最も目留まるエリアで「ツールで得られる価値(できること)」をクイックに提示する設計へ変更しました。

これにより、ユーザーの迷い(平均133秒の停滞)を解消し、より早いタイミングで納得感を持ってコンバージョンへ向かう導線を構築しました。

4.【課題3】広告クリエイティブとLPの「期待値のギャップ」を埋めるコンテンツ強化

特定の機能(「アドオン※1でスグ見れる」)を訴求した広告バナーはクリック率が高いものの、LPに遷移した後のコンバージョンには繋がりませんでした。

(※1)ブラウザに機能を追加できるもの
広告クリエイティブの比較(無料で使える超高性能ヒートマップ vs Chromeアドオンでスグ見れる無料ヒートマップ)

課題3の仮説

LP内の説明がテキスト中心だったため、実際の利用イメージがユーザーに伝わっていないのではないか。

改善内容

「アドオンでどう動くか」を視覚的に伝えるGIF画像を挿入。
ブラウザアドオンの動作デモGIF画像。アドオン起動後、ツールの操作に応じて画面上の要素が「どう動くか」を視覚的に実演。未導入の状態から、アドオンによって機能がスムーズに実行されるまでの一連のワークフローをステップ順に可視化したアニメーション。
▼挿入したGIF
ブラウザアドオンの動作デモGIF画像。アドオン起動後、ツールの操作に応じて画面上の要素が「どう動くか」を視覚的に実演。未導入の状態から、アドオンによって機能がスムーズに実行されるまでの一連のワークフローをステップ順に可視化したアニメーション。

結果

広告クリック率とCVRがともに向上し、高効率な訴求を実現。
LP改善後の広告クリエイティブ別の結果比較(無料で使える超高性能ヒートマップ vs Chromeアドオンでスグ見れる無料ヒートマップ)

5.まとめ:LPOの成功を支えるContentsquareによる高度なユーザー行動分析

今回ご紹介した取り組みにより、2週間でCVRを約3倍に改善できました。

ヒートマップをはじめとした、顧客行動の分析ができるContentsquareを活用することで、Googleアナリティクスのような数値データだけでは見えない、以下のポイントが明確になります。

  • ページ内のどのコンテンツが注目されているか(または無視されているか)
  • ユーザーがどのポイントで迷い、離脱しているのか
  • コンテンツ単位のROI(どの要素が収益に貢献したか)

顧客分析プラットフォームContentsquareについてはこちらをご覧ください。

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勝見 理恵

2012年ギャプライズ入社。リスティング広告/SNS広告など活用したWeb集客支援、自社マーケティングを経て、現在はContentsquareやABテストツールのカスタマーサクセス担当。

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