【C Channel:中山翔子】インフルエンサーマーケティングにしかない広告の価値

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2018/11/06

“メディアを通じて世界に日本を発信し日本を元気にする”

このビジョンを掲げ、世界No.1グローバルメディアを目指しているC Channel株式会社

前回、このグローバルメディアにてインフルエンサー室 キャスティングディレクターを務める中山 翔子さんに、”価値ある情報を生み出すため”に何が必要か語って頂きました。
今回は海外展開からインフルエンサーマーケティングのメリットとデメリットまで、赤裸々に話して頂いた内容をご紹介します。

世界に派生するC Channelのインフルエンサーマーケティング

──海外にもC Channelのように、F1層かつインフルエンサーを活用したメディアの競合はいますか?

知らないだけかもしれませんが、ベンチマークしているメディアは特にありません。

F1層とは?

視聴率調査や商品開発などの際に用いられる世代区分で、20歳から34歳までの女性のこと。

(引用元:コトバンク)

中国やタイ、東南アジア等においてもマーケティングを展開していますが、似たようなメディアは見かけません。

──アジアをメインに展開している?

今はアジアをメインに、事業を拡大しています。

例えば、中国は市場規模が大きく、成長が見込まれるマーケットです。

ただ、日本国内とは異なるマーケティングを取る必要があります。

中国では現在、インスタグラムが見れないため、Weiboなど中国特有のソーシャルメディアを使ったマーケティングを実施しています。

少しずつ”信頼”をユーザーさんとインフルエンサーとの間で築き上げ、日本企業のみならず、海外企業のお客様のマーケティングの最適化支援を行っています。

──海外でマーケティングを行う場合はどのようにインフルエンサーを活用していますか?

日本でも配信されている動画を他言語化して、ローカライズしています。

国内でも人気のある”ひよんちゃん”は海外でも人気があり、この前は中国でファンミーティングも開催しました。

中国だけでなく、タイに訪問した時も「見てます!」といった形で握手を求められる事もあり、海外にもファンがついている状況です。

ローカライズを図ることで、インフルエンサーマーケティングは国境を越して展開する事が可能となります。

インフルエンサーマーケティングにしかない広告の価値

──インフルエンサーマーケティングで最も難しい点は何でしょうか?

最も難しいのは、広告と信頼のバランスです。

モノ・サービスを世の中に発信したい弊社のお客様は、それを売上に繋げたい。

ただ、広告色を出しすぎるとユーザーからの信頼が落ちていきます。

インフルエンサーからも「どのように表現したらいいのだろうか?」と相談を受けることも度々あります。

なので、バランスを如何にコントロールするかが難しい点です。

──お客様はコンバージョンのところが気になりますからね。

はい、なのでお客様とユーザー、両方の視点がインフルエンサーマーケティングには必要です。

フォロワー数の数ではないという話をしましたが、本当に残っていくインフルエンサーが選抜されているような局面にあると感じています。

誰でも紹介すれば効果が出るわけではないので、ご要望に見合ったプランニング、データ分析を行うことも難しいです。

──データ分析の際はどのようなデータを用いていますか?

いいね数等のエンゲージメントはもちろんですが、Klearのデータ指標も使っています。

フォロワーの何割が女性で、年齢層はどれくらいかといった部分を使っています。

また、コスメの商材を行うならば、フォロワーの中にコスメ系に興味がある人が多いインフルエンサーを選択する、といったことにも応用しています。

──ここまで難しい点を伺いましたが、一方で、インフルエンサーマーケティングだからこそのメリットは何でしょうか?

発信している側がユーザーにもなれて、また企業側にもなれるところがインフルエンサーマーケティングにしかない広告の価値だと思っています。

インフルエンサーとユーザーの信頼がマッチすれば、商品の良さだけでなく、その人の良さもプラスになって発信できます。

そのため、ユーザーにとっては親身な情報、身近な情報となります。

テレビや雑誌等の媒体で見る余地も、双方向の広告になっているのが、他のマーケティングにはない、インフルエンサーマーケティングの特徴でありメリットだと思います。

──インフルエンサーマーケティングにおいて、その効果検証はどのようなKPI指標を用いていますか?

いいね数、コメント数、動画だったら再生数をKPIにおいています。

リーチした以降の指標は、私の方ではおいていません。

ただ、反響を聞くことは度々あります。

例えば、和田さん。が紹介した商品が棚を動かすほど売れているよってことをお客様から聞くこともありました。

──和田さん。が紹介していたから購買行動が起きた?

そうですね。

和田さん。の動画ではプチプラ(プチプライス:お手頃な商品)もあれば、デパコス(デパートコスメ:金額は比較的高め)も紹介しています。

特にデパコスは割といいお値段をしますが、それでも20代のお客様が購入していたという事を、クライアント様から聞いた事があります。

あと、C ChannelではEC(電子商取引)も運営していますが、こちらでもインフルエンサーを軸とした購買行動が起こっています。

C Channelではインフルエンサーをメインとしたメディアだけでなく、ECも運営している。

ファンがしっかりついている場合、好きなインフルエンサーが発信するモノを買って下さいます。

C Channelとしても、インフルエンサーの方々が自分のファッションブランド等で収益をあげられる環境作りを進めています。

まとめ

物事は常に表裏一体の性質を持ちます。

インフルエンサーマーケティングには企業とユーザーの両側面を持てる価値がありながらも、これらのバランスを保つことが難しい点です。

C Channelはこのバランスを見事に保ち、価値ある情報を日本のみならず、海外へも発信し続けています。

価値ある情報を生み出しているその裏側では、ただマーケティングを行うだけでなく、テクノロジーを掛け合わせた最先端デジタルマーケティングを実施していました。

約5億のアカウント情報、5年分のデータベースをもとに、より効果的なインフルエンサーマーケティングを実現できる”klear”の詳細はこちら

 

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Yo Harasawa

エンタープライズ企業へのWeb/SNSディレクション、SimilarWeb専属コンサルタント、インサイドマーケティングプランナーを経た後に、現在はSimilarWeb カスタマーサクセスに従事。

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